アウェーで新潟と対戦した山形は、FW林陵平(28)が完全復活を告げる先制ゴール。後半ロスタイムに追いつかれ、今季初連勝は逃したが、3試合連続で勝ち点を奪った。
2戦連続の先発に燃えた林が今季2点目を決めた。後半16分の左CK。混戦を抜け出して頭でねじ込むと、左手を伸ばしながら、バイオリンを弾くまねをして見せた。「タツさん(DF石川)からいい球が来るのは分かっていた。マークを外した時点で勝負は決まっていた」。元イタリア代表FWジラルディーノの得意パフォーマンスを披露。左膝前十字靱帯(じんたい)損傷を乗り越えた2年前のチーム得点王が、完全復活を証明した。
「今季はキャンプから調子が良かった。スタメンで出られたら、得点を決められる自信はある」。途中出場した4月29日の清水戦でロスタイム同点弾を決めて、復調の糸口をつかんだ。初スタメンの前節横浜戦こそ無得点だったが、ポストプレーで起点になり、ためをつくった。以降1トップとして定着した。
守るべきものが1つ増えた。3試合の出場に終わった昨季の12月、第1子となる長女が生まれた。「娘の力は大きい。子供のパワーです」。今季初ゴールで、自らの指をおしゃぶりして祝福。前節横浜戦では生後6カ月の娘を抱いて入場し、気合を入れた。この日、山形から新幹線に乗って観戦に訪れていた妻と娘の目の前でゴールを決めた。
引き分けたものの、3試合連続勝ち点奪取でチーム状態は上向いている。次節は古巣の柏戦。「いつも通りやるだけ。知っている人が多いから、すごい楽しみ」。完全復活した元エースが5月攻勢の軸となる。【高橋洋平】



