清水MF村田和哉(26)が完全復活に向けて前進した。チームは13日、1日のオフを挟み練習を再開。右もも裏の肉離れで離脱していた村田はこの日の全体練習に合流し、フルメニューを消化した。ゲーム形式メニューでは1得点1アシストと順調な回復ぶりを見せ「迷惑をかけた分、自分が入って上昇気流に乗せたい」と力強く話した。

 当初は全治4週間と診断されていたが、予定よりも約10日早い復帰。離脱中には疲労回復などに効果があるといわれている酵素風呂に入るなど、早期復帰に向けて全力を尽くした。ピッチを離れたことで「いろんなことを感じることができた。この期間をプラスにしたい」と前向きに捉える。

 チームは前節神戸戦で勝利し、開幕戦以来の白星を挙げた。3バックの新システムも徐々に浸透してきている。MF枝村匠馬(28)やMF河井陽介(25)らが活躍し、ポジション争いは激しくなったが、村田は「切磋琢磨(せっさたくま)することでチームのレベルも上がる」。次節横浜戦(16日)でのメンバー入りは微妙だが、チーム最多タイの3アシストを決めている男の復帰はチームにとっても追い風だ。【神谷亮磨】