右股関節痛で離脱していたJ2札幌DFパウロン(25)が3日、札幌・宮の沢のチーム練習に合流した。4月29日の岡山戦で負傷。約1カ月ぶりの復帰に「練習をやっても痛みはなかった。再発しないように、慎重にコンディションを上げていきたい」と手応えを口にした。

 現在、チームは3戦負けなし。16試合でリーグ3位の13失点とDF陣が安定も、スピードと高さ、強さを兼ね備える助っ人が戻れば、堅守は、さらにレベルアップする。1カ月離脱しており、即フル稼働は厳しいが、バルバリッチ監督は「今週の動きを見て決めたい」と、復調具合でメンバー入りさせる方針を示した。

 パウロンが先発した7試合は、3勝4分け負けなし。7戦計3失点で平均0・57。先発しなかった試合は9戦9失点の平均1と、加わることによる効果は、データにも出ている。「もし監督に使ってもらえるなら、最大限の力を出して臨みたい」。6試合欠場も、チームの戦い方は熟知しており、連係面に問題はない。安定感を増すDF陣が、パウロンを交えたチーム内競争を経て、さらに磨きをかけていく。【永野高輔】