浦和MF柏木陽介(27)が巧みな試合運びと2アシストで、クラブを第1ステージ無敗Vに導いた。

 序盤は猛然と前に出てきた新潟を、後方でのパス回しでいなし、チームを落ち着かせた。そして相手の動きが落ちてきた中盤以降は、決定的なパスを前線に送り、ゴールラッシュを演出。後半12分にはFW興梠の得点をアシスト。同32分には右からのFKをDF那須の頭にピタリと合わせた。

 「優勝直後だったけど、みんな集中を欠かずにプレーできた。誰も満足していないし、週中からピリッとした練習を重ねてこれた。今日もふわっと試合に入ってしまうことはなかった。それが今のうちの強さ」と力強くうなずいた。

 今季はボランチでプレーし、攻撃の組み立てや布陣のバランスなどに腐心。トップ下に入っていた昨年より、ゴールやアシストの機会は減ったが「今年は現役時代ボランチだったOBの方々から褒められることが多い。目立たなくても、玄人の方をうならせるようなプレーができれば」と手応えを得ている。