G大阪が、元日本代表主将の宮本恒靖氏(38=現アカデミーコーチ)を、早ければ来季にもコーチとして入閣させるプランが28日、浮上した。クラブ幹部が「来年もし、今のコーチ陣の契約状況で不都合があれば、宮本が入ってくる可能性はある」と条件付きながら明かした。

 クラブは来月上旬にも長谷川監督に続投要請を行うが、その参謀役の1候補として宮本氏が浮上した。別の幹部は「長谷川健太という、いいお手本がいる中、その下で学ぶのはいいことだと思っている」と話し、「ユース出身だし、将来的には、もちろん(監督)候補に入っている」と続けた。指揮官のそばで帝王学を吸収させたい考えがある。

 宮本氏は今季から、ジュニアユースでU-13(13歳以下)アカデミーコーチとして加入。15歳から15年間在籍したG大阪に9年ぶりの復帰となった。主に中学1年を指導しながら、Jリーグ監督に必要なS級ライセンスを年内に取得する予定だ。

 現在はOBの片野坂ヘッドコーチやシジクレイ・コーチらが在籍し、今季からはW杯4大会で日本代表を支えた和田コーチも加入した。有力コーチ陣が、長谷川監督の脇を固めているため、入閣は17年以降に見送られる可能性もあるが、宮本氏の将来を嘱望するからこその入閣プランだ。