J2磐田はホームで讃岐と引き分けた。シーズン後半戦の初戦を、白星で飾ることができなかった。前半18分、右CKをDF桜内渚(25)がヘディングで決めて先制。しかし後半ロスタイムに失点を許し、2試合連続の引き分けに終わった。ホームでは6月6日金沢戦(2-1)以来、約1カ月も勝ち星なし。2位はキープも、首位大宮との勝ち点差は8に広がった。
DF桜内が、まだテーピングの残る頭で先制点を挙げた。前半18分、MF上田康太(29)の右CKで、相手DFを背負いながら高い打点で頭を合わせ、ゴール中央に決めた。両手を広げて走りだすとチームメートが次々と駆け寄り、歓喜の輪が出来上がった。
傷の心配よりも、自分の気持ちが重要だった。2日に行われた紅白戦で、MF井波靖奈(23)と接触。頭部に裂傷を負い、救急車で搬送された。しかし、翌日の練習には別メニューながら参加。左手親指の脱臼もあったが「戦える気持ちがあったから」と志願し、接触から2日後の前節ホーム熊本戦(4日・1-1)にも強行出場した。縫った患部から血が出ないように、テーピングの上から水泳用のキャップをかぶってプレーする気合の入りようだった。この日は水泳帽はかぶらなかったが、気迫が先制点につながった。
後半途中からは1点のリードを守るためコーナーでボールを保持するなど、徹底して時間を使った。しかし試合終了まであと1分となった後半ロスタイム3分、讃岐に右サイドの突破を許しクロスを上げられると、同点弾を許した。選手はその場に立ちつくし、名波浩監督(42)はベンチ前で怒りをあらわにした。
最終ラインには、元日本代表のDF伊野波雅彦(29)とDF駒野友一(33)が3試合ぶりに先発に復帰したが、勝てなかった。前節熊本戦に続き、試合終了間際の失点。勝ち切ることができず、試合後にはサポーターからブーイングが起こった。【保坂恭子】



