浦和MF武藤雄樹(26)が、浦和包囲網を“閃光(せんこう)魔術”で打ち破る。今日15日にアウェーで山形と対戦。第1ステージの同カードでは1-0で勝ったが、ボランチ3枚で守備を固める布陣に手を焼いた。今回も同様の浦和対策が予想されるが、得点源の武藤がマークをかいくぐってのワンタッチゴールを決め、今季開幕以来の連続無敗記録を背番号と同じ「19」に伸ばす。
一瞬の輝きで、ボランチ3枚を擁する「出羽三山」を打ち破る。武藤は山形戦に向け「第1ステージと同じように守られれば、スペースはなくなる」と表情を引き締めた。「きつくなるけど、パスが出てくると信じて、前線の選手は走り続けるしかない」。主力の自覚が、言葉ににじんだ。
守りを固められれば固められるほど、持ち味が光る。今季ここまでチームトップのリーグ9得点。うち8得点がワンタッチでのゴールだ。巧みで、かつ労を惜しまないオフザボールの動きで、DFの間をすり抜けては点で合わせてネットを揺らしてきた。
前節の松本戦でも、相手がほぼ8バック状態で守る中、ゴール至近距離でマークを外して、フリーでヘディング先制弾を決めた。「去年まではほぼドリブルからの得点だったけど、もともとの自分の持ち味はこっち。そう再確認しています」。
「LOVEポーズ」使用を公認され、交流を深めるプロレスラー武藤敬司の姿にも重なる。相手がマットにひざをついた瞬間を見逃さず、必殺技シャイニング・ウィザード(閃光魔術)を決め、相手をKOする。浦和の武藤も一瞬の好機を逃さないシュート、いわばサッカー版閃光魔術を決めて、難敵山形からの勝利をチームとサポーターにもたらす。【塩畑大輔】
◆シャイニング・ウィザード ムーンサルト・プレスと並ぶ、プロレスラー武藤敬司の代名詞的な必殺技。相手がマットにひざをついた瞬間、その太ももを踏み台にして顔面にひざ蹴りをたたき込む。



