広島FW佐藤寿人(33)が前人未到の12年連続2桁得点(J2含む)を決めた。

 年間首位広島がアウェーで神戸に完勝。まずは前半15分、佐藤のスルーパスを受けたFWドウグラス(27)が先制点。同24分に、DF佐々木翔(25)が頭で折り返したボールを、最後は佐藤が頭で決めて追加点を奪った。前半終了間際には、MF野津田岳人(21)がペナルティーエリア内で倒され、PK獲得。これを自らゴール右へ決めた。

 後半も立ち上がり3分、ドウグラスが相手GKの手をはじくシュートで4点目。2試合連続でマルチ得点の活躍を見せた。同17分には、佐藤に代わり20歳の日本代表FW浅野拓磨を投入。偉業を達成した佐藤の交代時、場内は温かい拍手で包まれた。

 神戸は前半9分、MFチョン・ウヨン(25)がミドルシュートを放つもゴールの枠外。一方的に攻めたてられた。

 広島は第2ステージ無傷の5連勝。年間首位をキープした。神戸は痛い2連敗を喫した。