鹿島が2点ビハインドから仙台に逆転勝ちし、第2ステージ首位に浮上した。

 先制は、アウェーの仙台だった。開始3分、相手DF昌子のパスミスをMF梁がカット。中央にいたMF野沢に送ると、カバーに来たDFを左にかわし、左足でゴール左に流し込んだ。元鹿島で、古巣相手に痛快な一撃を見舞った野沢は、サポーター席に向かって左胸のエンブレムを指しながら大喜び。高い技術で先手を取って、健在を示した。

 さらに仙台がたたみかける。27分、日本代表GK六反のゴールキックを敵陣で競り合うと、こぼれ球が野沢に届く。落ちてきた球にダイレクトで左足を合わせると、ゴール右に突き刺さって2点をリードした。

 追う鹿島は前半のうちに1点を返す。42分、右サイドバック(SB)の西がファーサイドに長いクロスを送ると、走り込んだ左SB山本が体を投げ出しヘディングシュート。自身初の2戦連弾がゴール右に飛び込み、ビハインドを1点に戻して前半を折り返した。

 後半は鹿島が主導権を握った。開始と同時に2枚目の交代カードを切ってMF金崎を投入。しかし、6分に訪れた決定機を金崎が決め切れない。MFカイオのシュートをGKがはじき、無人のゴールに蹴り込むだけだったが、ふかしてしまった。その後もMF柴崎のワンタッチプレーなどで好機を呼ぶが、決められないまま後半30分を過ぎた。

 すると37分に追いついた。左サイドからのロングパスを西が頭で折り返し、そこ飛び込んだMF土居が頭で押し込んだ。途中出場から2分後の同点弾で勢いに乗ると、43分には柴崎からのワンタッチパスを受けて最終ラインを抜け、右足を振り抜く。これがゴール左に突き刺さって勝ち越した。このまま試合終了。土居の活躍で石井監督が就任後、無傷の4連勝を飾って後半戦首位に浮上した。