浦和が鹿島に逆転勝ちし、鹿島戦の連続負けなし試合を「11」に伸ばした。

 開始直後に展開が目まぐるしく動いた。3分、まず鹿島が先制する。左サイドをMFカイオが突破し、マイナスのクロス。中央に走り込んだMF遠藤が左足で合わせ、ゴール左上に決めた。相手GK西川が動けないほど鮮やかな点だった。

 浦和も負けていない。6分、こちらも流れるような連係で相手守備を切り裂いた。左サイドを破ったDF宇賀神がグラウンダークロスを送り、走り込んだMF高木が押し込む。ともに美しいゴールを奪い合った。

 その後、鹿島は9分にFKからFWダビ、23分にCKからDF昌子がゴールネットを揺らしたが、ともにオフサイド判定。その後も鹿島が攻めて前半終了までに4本のシュートを浴びせたが、ゴールならず。前半は質の高い攻防を繰り広げ、1-1で折り返した。

 後半は、まず浦和が手を打った。開始と同時にMF梅崎とFWズラタン、MF高木とMF青木を交代。6分にDF森脇、9分にMF武藤、15分にズラタンとシュートを重ねる。鹿島も10分台にMF柴崎、遠藤のセットプレーから得点を狙うが、決まらなかった。

 すると27分、浦和が勝ち越す。左クロスが相手DFに当たって浮き上がり、GK曽ケ端がまさかのキャッチミス。こぼれ球をFW興梠が右足で蹴り込んだ。

 鹿島は29分のダビのシュートが左ポストに嫌われたほか、その後はGK西川の好セーブ連発で追いつくことができない。浦和が敵地で勝ち点3を奪い、鹿島はホーム2連敗となった。