Jリーグ創設から参戦する「オリジナル10」の清水が崖っぷちに立たされた。残留のために敗戦が許されない一戦で5失点と守備が崩壊し、年間順位で最下位に転落。後半19分にFW鄭の2戦連発弾で1点差とするも、その後は前がかりになった背後を突かれて失点を重ねた。チームは前節浦和戦から2試合で9失点。就任後、7戦勝ちなしとなった田坂和昭監督(44)は「思うような結果出せず悔しい」と力なく話した。

 19日の浦和戦と同様にチャンスを逃し、カウンターから失点する。前節の反省を全く生かせず同じ過ちを繰り返した。今週は、通常試合2日前から行う完全非公開練習を異例の3日前から敢行。情報漏えいを避け、広島対策を入念に練ったが効果はなかった。鄭は「何が何でも次は勝つ」と顔を上げたが、今季は残り5試合。奇跡が起きない限り、残留は厳しくなった。