2位鹿島が6位柏に競り勝って順位をキープした。

 ホーム鹿島が先制した。前半3分、センターサークル付近で縦パスを受けて独走したFW赤崎が、GK菅野もかわして右足でゴールに流し込む。94~96年に鹿島で活躍した元ブラジル代表のレオナルド氏が観戦する前で先手を取ることに成功した。

 柏もすぐ追いついた。前半14分、右FKをMF秋野が左足で上げ、MFクリスティアーノがヘッド。ゴールには飛ばなかったが、DF鈴木の後頭部に当たってコースが変わり、相手ゴールネットに飛び込んだ。

 さらに39分、柏が勝ち越した。左サイドからパスを受けたクリスティアーノが前へ運ぶ。相手DF山本の股を抜いてかわしてフリーになると、右足を振り抜いてゴール左に決めた。柏が1点リードで折り返した。

 優勝へ負けられない鹿島は後半17分、MF柴崎の左CKが直接ゴールを襲うが、GK菅野に防がれた。19分にはMF中村がペナルティーエリアの中で右足を振ったが、ゴールの枠をとらえられず。しかし、攻め続けて24分に同点とした。MF中村がドリブルでDF3人をかわして左足でシュート。GK菅野に防がれたが、はね返りをFW赤崎がシュート。これも菅野に手を当てられたが、浮き上がったところにFW金崎が詰めて頭で押し込んだ。

 このまま2-2で痛み分けかと思われた後半ロスタイム1分、高卒ルーキーFW鈴木優磨がやってのけた。右サイドのMFカイオが打ったシュートに反対サイドで合わせ、ゴールラインの向こう側にボールを蹴り込んだ。貴重な決勝弾で2位を守った。