東京のマッシモ・フィッカデンティ監督(47)が、今季限りで退任することが24日、濃厚となった。後任には元東京監督で、昨季甲府を指揮した城福浩氏(54)が最有力候補に挙がっている。チャンピオンシップ(CS)出場権がかかる大一番で、浦和に3-4の惜敗し年間1位が消滅。今日25日の仙台-G大阪戦の結果次第で年間3位から陥落すれば残り2試合、自力でのCS進出が厳しい状況。東京が続投オファーを出す可能性は低く契約満了となる。

 浦和戦を目安に監督人事の方向性を決めることになっていた。来季の補強を進めるためにも、監督人事で後れを取るわけにいかず、クラブ幹部は「11月まで引っ張るわけにはいかない」。2年続いたフィッカデンティ体制では内容よりも結果を重視した。守備的なカウンターサッカーで戦い、第1ステージ(S)は2位も、第2Sは7位。無失点を美学にしながら、大一番で4失点を喫し、続投へと踏み切る要素はない。

 後任候補には城福氏のほか、今季湘南をJ1残留へ導いた曹貴裁監督(46)も浮上している。同幹部は「外国人監督が4年続いている。そういうところも含めてしっかりと考えないといけない」と話した。