J2磐田が、U-18(18歳以下)日本代表の桐光学園FW小川航基(18)を獲得することが9日、分かった。チーム関係者が明かしたもので、加藤久GM(59)が川崎市内の同校を訪れ、仮契約を結んだという。近日中にクラブから発表される見通し。

 身長180センチと恵まれた体格を持つ小川は得点能力の高い大型ストライカーだ。前線からの献身的な守備も持ち味で、2017年U-20W杯(韓国)出場を目指すU-18日本代表でも中心選手となる。ラオスで行われたU-19アジア選手権予選(10月2~6日)では全3戦で3得点を挙げ、エースとして活躍した。チーム関係者は「基本技術が高く、スケールが大きい。代表でもいい動きをしていて、得点力が高い」と評価している。

 磐田の練習には今年3月と9月の2回、参加した。新潟や清水などにも練習参加していたものの、最終的に小川本人が磐田加入を決断したという。現在は右足首を痛めており、この日から始まったU-18日本代表イングランド遠征には参加しなかった。

 チーム関係者によると、磐田を皮切りにドイツや浦和で活躍した元日本代表FW高原直泰(36=J3相模原)とプレースタイルが似ているという。「日本代表に入るように、育てていく」と“高原二世”として育成していく方針。将来の磐田を背負うエース候補として楽しみな存在になりそうだ。

 ◆小川航基(おがわ・こうき)1997年(平9)8月8日、神奈川県出身。大豆戸FCジュニアユースから桐光学園入り。1年時から主力として全国選手権に出場。U-18日本代表では背番号「9」を背負う。180センチ、70キロ。