G大阪が大会2連覇へ最初の難関を乗り越えた。今大会初戦となる4回戦川崎F戦は、MF大森晃太郎(23)の先制点などで完勝を収めた。FW宇佐美とDF藤春の代表勢を欠きながら難敵を破ってベスト8進出。12月26日の準々決勝で鳥栖と戦う。リーグ戦と合わせた今季2冠へ、最後まで望みは捨てない。
昨季3冠王者が息を吹き返した。G大阪は前半ロスタイム、FWパトリックからのパスをMF大森が右足で合わせた。10月のリーグ戦では3-5と敗れた川崎Fに、鮮やかな先制ゴールを浴びせた。
「当たった感触は少し良くなかった。天皇杯のボールは(リーグ戦などの使用球と違い)少し滑るので(コースを狙って打ったというよりかはボールを)ゴールに置いてきた感じ」
大森にはある助言があった。試合前、長谷川健太監督(50)から「ニア(サイド)に飛び込め」と指示があった。昨季はリーグ5点を挙げたが今季はいまだ1点。もどかしさを覚えていた。「この試合に懸けていた。監督に言われた形が出来て良かった」と、安堵(あんど)の表情をのぞかせた。
大会連覇へはずみをつける1勝だ。最近の公式戦2試合は完封負けしており、攻撃に物足りなさを感じていた。指揮官は「今週はほぼ攻撃の練習だった。選手の頭の中が整理されてチャンスを作れた」。遠征中の代表組を2人欠きながらも、8強へと駒を進めた。優勝すれば来年のACL切符も手に入る。MF遠藤は「王者を取るチャンスがあるなら狙いたい」。次はリーグ最終節の山形戦。勝利すれば、年間3位東京の結果次第でチャンピオンシップ出陽の可能性も残る。目の前の一戦に全力で挑む。【小杉舞】



