浦和DF槙野智章(28)が“レッズヘア”でリーグ戦最終節、ホーム神戸戦の勝利を目指す。

 21日の練習に、わずかに赤みがかった髪色で登場。「少し赤を入れました。ええ、もちろん赤ですよ」とチームカラーを取り入れたことを明かした。

 今回こそ勝ちたいと燃える気持ちが、髪に宿ったようなカラーリングだ。チームは06年にリーグ優勝したが、翌07年以来は終盤戦、特に最終節で結果が出せずにタイトルを逃してきた。この間、最終節の戦績は1勝7敗。期間通算7得点、22失点と内容も苦しかった。昨年も勝てば優勝の可能性もあったホーム戦で、名古屋に1-2で逆転負けした。

 槙野は「昨年もたくさんのお客さんが来てくれた中で、優勝できなかった。今シーズンの最初から、去年の悔しい結果がベースだと言ってきた。悔しさは1年たっても忘れない」と繰り返した。

 DF那須らがケガの影響からスタメンを外れる可能性があり、21日の戦術練習では3バックを、これまで控え組だったDF永田、加賀と組んだ。先発入れ替えを不安視する声もあるが、槙野は「代わりの選手も、ここでスタメン組と練習の中でいつもバトルしてきている。つまり、どこよりも質の高い練習ができている。まったく問題はありません。それだけ質の高い選手と、やる気、根性がこのチームにはそろっている」と言い切った。

 神戸戦終了後には、MF鈴木の退団セレモニーが予定されている。槙野は「勝ってセレモニーをするのと、そうでないのでは全然違う。坪井選手、山田選手の時はうまくいかなかった。今回こそいい雰囲気をつくるべく、必死でやります。あとは啓太選手をピッチに立たせられるような、試合展開と結果を求めていきたい」。ベテランを最高の形で送り出すべく「鬼門」の最終節で結果を出す。