鹿島が名古屋を下し、ホーム最終戦を完封勝ちで飾った。順位は2位だった。

 最初の決定機は鹿島。前半18分、CKのこぼれ球を中村が拾ってDFファン・ソッコへパス。すぐシュートを打ってGKの届かないコースに飛ばしたが、ゴールライン上にいたFW闘莉王のブロックに遭った。

 さらに20分、FWカイオが反転から右足シュートを放ったが、GK楢崎の好セーブに阻まれた。対する名古屋も28分、縦パスで抜けたMF永井が決定機を迎えたが、シュートがDF西に当たって弱まり、GK曽ケ端に防がれた。その後は決定機がなかったが、44分になって鹿島MF遠藤が左足シュート。クロスバーをたたき得点ならず、前半は鹿島がシュート8本、名古屋が6本という試合展開の0-0で折り返した。

 後半が始まると、すぐ鹿島が先制する。左から右に流れてボールを持ったMF中村が、左足でゴール右に流し込む。当たっていたGK楢崎も届かないコースに蹴り込んだ。なぜか線審がオフサイドと旗を揚げて混乱したが、主審が得点を認めて鹿島が先手を取った。

 名古屋も西野監督の最終戦とあって逆転勝利を狙っていた。だが、後半ロスタイム1分のFWノバコビッチの決定的シュートは、鹿島DF昌子の顔面ブロックに遭い、無人のゴールに入れることができなかった。

 このまま1-0で終わって、鹿島は第2ステージ2位が確定。逆転優勝はならなかったが、来季につながる内容で締めくくった。名古屋も敗れたが、粘り強いゲームを最後に披露した。