磐田の鹿児島キャンプに参加中の桐光学園DFタビナス・ジェファーソン(2年)が30日、超高校級のプレーを披露した。鹿児島市内の鴨池陸上競技場で行われた中国スーパーリーグ延辺富徳FCとの練習試合(30分×4本)に左サイドバックで出場。当たりの厳しい中国人選手に1歩も引かず、ヘディングで競り勝つ場面もあった。

 ガーナ人の父とフィリピン人の母を持ち、身長は182センチ。スピードに乗ったサイドをドリブル突破も見せ、ゴール前に好クロスも入れた。「いいボールを上げられたので、できる部分はあると思いました」。

 昨年度の全国高校選手権にも出場。磐田に新加入したFW小川航基(同3年)の後を継ぎ、同校の主将を務めている。磐田を含めて複数クラブが注目する逸材で、名波浩監督(43)は「フィジカルは強いし、センターバックもできる選手」と高く評価。それでも浮かれず、先輩の小川を敬い「人間性もサッカーも見習っていきたい」と話した。【保坂恭子】