仙台のFW西村拓真(19)が、今日1日に行われる練習試合でのゴールを宣言した。1月31日のキャンプ7日目は、実戦形式の練習でシュートを連発するなどアピールに必死だ。

 まだ2年目の19歳は「今年はサッカー選手になりたい」と謎のコメントを発した。その理由は、今オフに敢行したスペイン修行の際、現地空港での入国審査で「サッカー選手だと信じてもらえず、2時間以上も拘束されたんです(笑)」。

 言葉も通じない外国の地で「なぜ1カ月間も滞在するのか」「本当にサッカーだけしに来たのか」と怪しまれ、手続きが難航。仙台の強化部などへ電話で助けを求めるも逆効果…。「ベガルタのユニホームを着てプレーしてる写真とか、練習道具を見せても信じてもらえなくて。俺、サッカー選手なのに…」と入国に悪戦苦闘したのだ。

 その後は何とか練習場へたどり着き、無事に海外修行を完遂。各国の有望若手選手らとしのぎを削り「ゴール前でのプレーは向こうでも通用したし、自信がついた」と手応えをつかんできた。今季の飛躍が期待される。【成田光季】