J2岡山長沢徹監督(47)が16日、宮崎市内で合宿を行い、リオ五輪本戦出場を目指すMF矢島とFW豊川に期待した。

 先月のリオ五輪最終予選を兼ねたU-23(23歳以下)日本代表で得点を挙げた2人に「きちっと結果を出してくれた」とうなずいた。

 特に、今季岡山で2年目を迎える矢島については「去年はテクニックは素晴らしいものを持っているが、走る、戦うというインパクトは薄かった。それでも五輪予選ではストレスのある状況下でしっかり判断ができていた」とほめ、豊川については「(矢島とは)逆に走る、戦うというところがしっかりできているから評価されていると思う」と分析した。

 2人の活躍は喜ばしいこと。それでも、代表に選出されれば合宿や強化試合などで10試合以上抜けることも覚悟しないといけない。指揮官としては頭が痛いはずだが「代表選手が抜けてダメになるチームなんてJリーグにない」と言い切った。

 長沢監督は清水東高から筑波大へ進学。G大阪長谷川健太監督(50)と同じルートを歩んできた。昨季、長谷川監督率いるG大阪は準優勝だったナビスコ杯で準決勝までA代表組が不在。優勝した天皇杯でも1試合、代表組は不在だった。「だからチームにとって絶対マイナスにはならないと思っている。長谷川監督ともよく電話して話をさせてもらっている。誰が出ても勝てるチームにしたい」。14年度はJ1で3冠を果たした先輩のように、まずはJ1昇格へと突き進む。