浦和が「11季ぶりの猛攻」で、苦手の甲府に2-1で勝利した。DF森脇良太(29)がスーパーミドルを決めるなど、途中交代選手も含めたフィールド全13選手がすべてシュートを記録。文字どおりの全員攻撃で6バックで守りを固めた甲府を攻略し、3連勝で暫定首位に立った。

 後半36分。森脇は相手のクリアボールを拾うと、ボールの落ち際をたたいてドライブ回転をかけるミドル弾。貴重なチーム2得点目をもたらした。「打った瞬間、キターと」。ヒーローインタビュー時に、なぜかブーイングを浴びせられるスタンド一体の「イジリ」に、笑顔をはじけさせた。

 DFによる得点は、浦和の攻撃サッカーを象徴するものだった。フィールド全選手のシュートは、05年12月に鹿島が柏戦で記録して以来、リーグ11季ぶり3度目。ホームでの甲府戦は、引き分け狙いと割り切った堅守に手を焼き、12年のペトロビッチ監督就任以来勝利がなかった。この試合も最大6バックで守られ手を焼いたが、文字通りの全員攻撃で苦手を克服した。

 ストライカーのように、ペナルティーエリア内でオーバーヘッドシュートを2本も放ったDF槙野は「ただはね返す選手をそろえるのではなく、ボールを運べて、ゴール前にも顔を出せる選手を配置している。監督の哲学があっての記録ですね」と胸を張った。