山形はアウェーで岡山を1-0で破り、待望の今季初勝利を挙げた。スコアレスで折り返した後半25分に開幕戦以来8戦ぶりに先発したFW林陵平(29)が、左足でゴールを奪った。守備でも今季初の無失点で、開幕から9戦目にして初白星を手にした。
トンネル脱出! 初勝利だ! 値千金の決勝ゴールを決めた林は「こんなに(初白星まで)長くなると思ってなかったし、今日もらえたチャンスの中で結果を出せてうれしい」と満面の笑みを浮かべた。石崎監督は「8戦も勝てない中で何としても勝ち、勢いに乗りたい気持ちだった。選手たちは気持ちを出して戦ってくれた」と表情を緩めた。
スコアレスで迎えた後半25分、待望のゴールが生まれた。MFディエゴの左クロスがゴール前へ放り込まれると、途中出場のルーキーFW永藤が胸でうまく落とし、林が「無我夢中だった」と長い左足をさらに伸ばしてボールを押し込んだ。真っ先に駆け寄ったのは、山形サポーターの待つゴール裏だった。「ゴールパフォーマンスもいろいろ考えていたのでカメラを探そうかと思いましたけど(笑い)、まずはサポーターの元に行きたいと思った」。両手を掲げ、ともに歓喜した。
頼れるストライカーを中心にチームがひとつになった「全員の勝利です」(林)。試合前日に負傷したFW大黒から急きょ回ってきた1トップの大役。開幕戦以来8戦ぶりの先発起用だったが「違うストロングがあるし、いつも準備してる。自分の中で1トップは適任だとも思ってますから」。指揮官は「ポストプレーもあるし高さもある」と抜てきし、その仕事ぶりに「しっかり期待に応えてくれた」と目を細めた。
待ちに待った初勝利。後半は相手に押し込まれ「(先取点後の)15分は今までで一番長く感じて…泣きそうでしたよ」と、冷や汗もたっぷりかいての勝ち点3。12年の12得点を上回る活躍を目標に掲げる林は「今日は本当にうれしい。でもまだ通過点。これからも結果を出して巻き返していきたい」。戦いは始まったばかりだ。【成田光季】



