U-23(23歳以下)日本代表候補の鹿島DF伊東幸敏(22)が、今季初出場初先発した。

 左サイドバック(SB)の山本脩斗(30)が負傷で欠場。右SB西大伍(28)が左へ回ったため、右サイドで出番がめぐってきた。「まず(大宮MF)泉沢(仁)選手をどう止めるかだけ考えて、今週はドリブル対策の練習をしてきた」。前半4分に、さっそくスライディングで突破を阻むなど効果が出て「パーフェクトとまでは言えないけど、守備は貢献できた」と納得した。

 前半19分以降、シュートを1本も打たせない守備に力を注いだ一方、攻撃では課題が出た。攻め上がって、絶好のスルーパスを受けてもクロスの高低にムラがあるなど、シュートを演出できなかった。後半ロスタイムに、FW鈴木優磨(19)の頭に合わせたものの、その行き先は枠の外。「今日は攻撃は二の次だったというか、まず守備で頭がいっぱいだった。レギュラーとして試合に出るレベルではない」と問題点を自覚した上で猛省し「ラスト10分、スタミナが切れたことも反省だし、中3日で迎える新潟戦に向けて、準備したい」と切り替えた。