内容は悪くないが、勝ち切れない。そんな歯がゆさが、試合後の新潟のメンバーに漂っていた。G大阪に0-0で引き分け。シュート数は13対6と圧倒した。守備は6試合ぶりの無失点。それでも1点が遠かった。これで6試合勝利がなく、ホーム初白星も逃した。

 「自分たちに足りないのはゴール。チャンスで決めていれば勝てた」。MFレオ・シルバ(30)は決定力不足をなげいた。今季5得点のFWラファエル・シルバ(24)が左腓腹(ひふく)筋肉離れで戦線を離脱した。この日はFW指宿洋史(25)も腰の違和感でベンチ外。U-23日本代表候補のFW鈴木武蔵(22)、DF松原健(23)は開幕前から別メニューと主力級に故障者が多い。

 そんな中で、内容的には「今後のサンプルになる」(レオ・シルバ)という手応えもあった。この日の観客は今季最多の2万7439人。期待に応える白星を早く届けなければならない。