鹿島FW土居聖真(24)が、5試合ぶりの先発で2得点を決めた。

 FW金崎夢生(27)とともに2トップの一角として先発。0-0の前半47分、MF柴崎岳(24)からのパスを受けると、ペナルティーエリア左から右足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。後半立ち上がりの2分にも、エリア手前でフリーだった土居にボールが渡る。狙い澄まして左足を振り抜いて2点目を決めた。シュート数は金崎と並ぶ5本。ハットトリックを狙っていただけに悔しさも募らせていた。

 土居は「90分を通して鹿島らしい攻撃ができたし、プラス大量得点で無失点。結果も内容も良い試合だった」と振り返る。2得点でチームに勢いをもたらしたが「ハットトリックをするチャンスはなかなかないのでもったいないことをしてしまったな。次は3点、4点、5点と取れるように貪欲にシュートを打っていこうと思う」と満足しなかった。

 昨年10月に左第2中足骨を骨折し、全治3カ月。年が明けた宮崎キャンプ中にも右膝の靱帯(じんたい)を痛める苦難が続いていた。それだけに「サッカーをできる喜びは毎試合毎試合かみしめてやっているし、結果を残してチームが勝つのは素直にうれしいこと。数カ月間チームに迷惑をかけたので今後も活躍し続けられれば」と話す。

 1得点目は右足だったが、2得点目は昨年けがをしていた左足でのゴール。「実は右足を捻挫していてずっと左足で練習していたので、思いっきり右足で打てなかったのが良かったのかな(笑い)」。それでも「頭(ヘディング)の練習をしっかり怠らずにやるべきだったな」とハットトリックを達成できなかったことを一番に悔やんでいた。