まさかの幕切れに崩れ落ちた。山形が讃岐に1-2で逆転負け。敵地で勝ち点を逃し、5戦連続で白星を挙げられなかった。後半ロスタイム。ラストプレーで試合を決められた。1-1から相手陣内ゴール付近からの早いリスタートからカウンター。セットプレーで上がっていた守備陣が戻れず、ゴール左から鮮やかに決められた。GK山岸は「ここ数試合、ボールを握る時間が多く勝利をつかめていない。勝負どころの踏んばれなさがある」と悔しさをにじませる。

 勝利が遠い。前半は高い位置からのプレスでパスミスを誘い、DF山田が冷静にゴールへ流し込み先制。しかし後半に入ると、スキをつかれてカウンターを受ける。後半18分に追いつかれ、最後に痛恨の一撃を食らった。石崎監督は「セカンドステージに入り、なかなか勝てない状況が続いて、今日は結果を出そうと話していた。しかし、前半からイージーミスが多かった」とうなだれた。

 次戦につながる好材料はFW大黒の復帰だ。後半21分に途中出場。7月上旬に発症した左足肉離れから戻ってきた。「コンディションは割と良かった。守備が堅く、ラストパスが通らなかったが惜しいのもあった。いつでも行ける。次出たらチームが勝てるように決めたい」と手応えはある。次戦こそ執念を見せたい。【島根純】