新潟の勝利を決定付けたのはMFレオ・シルバ(30)の2得点だった。

 1-0とリードした後半35分、相手のハンドで獲得したPKをきっちり決めて2-0。さらに後半ロスタイム、MFラファエル・シルバ(24)からのマイナスのパスを受け、中央からミドルを決めて3-0とダメ押しした。

 来日4年目で1試合2得点は初。「こういう試合で2点取れたのはうれしい」。前節甲府戦では、自身のプレーでPKを与えてしまい、それが決勝点になって0-1の敗戦。この日は大事な追加点になるPKをきっちり決めた。「取られてはいけない点を取られるときもあるし、勝利にかかわる点を決められることもある。今日は試合を左右するPKを成功できてよかった」と胸をなで下ろした。

 ミドルシュートは「練習の成果」と言う。前日19日の居残り練習でミドルを打ち込んだ。筋肉系のケガをしないように注意しているため、前日の自主トレは避けていたが、「今、自分に必要」とあえて取り組んだ。ミドルで得点したのも来日初だ。

 新潟はこれで年間勝ち点27。同順位は14位で変わらないが、降格圏の同16位名古屋とは勝ち点で8差。レオ・シルバの2得点が反攻の体制を整えた。