鹿島がMF柴崎とFW金崎のゴールで新潟に快勝した。

 前半は0-0だった。13分、元鹿島の新潟DF前野が左足でミドルシュートを狙ったが、左に外れる。対する鹿島は34分、相手のパスミスを左サイドで奪って右に展開。FW赤崎のグラウンダーのクロスにFW金崎が飛び込んだが、体を張ったDFとGKに阻まれて、打ち切れなかった。

 試合前に16位名古屋が仙台に2-1で勝ち、勝ち点1差に迫られた15位新潟。第1ステージ覇者を相手に前半は粘ったが、後半開始早々に先制点を奪われた。3分、鹿島の左CKを1度はクリアしたが、そのボールを鹿島MF柴崎に左足でダイレクトボレーされる。自陣ゴール右上に、きれいに決められた。柴崎にとっては5月29日の甲府戦以来、約4カ月ぶりのゴールだった。

 後がない新潟は7分、ゴール正面で得た直接FKをMF野津田が狙う。MFレオシルバがヒールで触るトリックでGKのタイミングをずらしたが、わずかにゴール右に外れた。リオデジャネイロ五輪でバックアップメンバーだった男のゴールはならず、後半25分に同じくリオ五輪代表のバックアップメンバーだったFW鈴木と交代した。

 しかし、リズムは変わらず、鹿島が終了間際に追加点を奪う。後半45分、金崎がPKをゴール右上に決め、自身初の2ケタ得点となる今季10点目。守備陣もリオ五輪代表DF植田を中心に完封した鹿島が、残留争いに苦しむ新潟を振り切った。新潟は残り4試合で降格圏まで勝ち点1差に迫られ、さらなる苦境に陥った。