J1残留を争う磐田が大一番を迎える。今日29日、ホーム最終戦で年間1位、第2ステージ(S)優勝に王手をかけた浦和と対戦する。磐田は年間順位13位で勝ち点33は降格圏の名古屋と3差。対して浦和は、倍以上の70を積み上げている。力の差は明らかだが、選手はこの一戦で残留を決めるべく、勝ち点3をつかみにいく。
大一番の前日28日、選手のアップを笑顔で見ていた名波浩監督(43)の表情が、戦術練習に移ると一変した。試合前日はセットプレーの守備練習に時間を割くことが多かったが、この日はCKやFKからの攻撃を何度も確認した。フルコートを使っての攻撃練習も行い、イメージを共有。ミーティングも通常より長い約20分間だった。
名波監督 (今季全試合の)34分の1以上の価値がある試合。選手はナーバスな感じがあるけど、前節(名古屋戦)からいい感じで、継続してくれている。
浦和とは第1S第2節で対戦し、名波監督J1初白星の試合になった。敵将のペトロビッチ監督とは、解説者時代に初対面。試合中もベンチに座らず、テクニカルエリアに立ち続ける理由を聞くと「選手が若いから、ピッチのそばで言い続けないといけないんだ」と説明されて共感したという。そして、自身も試合で立ち続けている。
「尊敬する監督。浦和は精度の高いサッカーをしてくると思うが、我々は受けることなくアクションを起こすことが大事」
エコパスタジアムでのホームゲームだが、ベンチ入りメンバーは宿舎に前泊して試合に臨む。相手は勝つか引き分けで優勝が決まる状況。厳しい戦いになることは必至だが、MF上田康太(30)は「最後のところで、勝ちたい気持ちが出れば体も張れる。気持ちが強い方にボールは転がる」と言った。既にチケットは約2万5000枚以上の売れ行き。勝てばJ1残留決定の可能性もある。今季ホームラストゲーム。選手は皆、全力でサポーターに恩返しする決意だ。【保坂恭子】
◆J1残留争いの行方 福岡、湘南のJ2降格が決定。残る1枠は磐田、甲府、新潟、名古屋に絞られた。今季はあと2節。次節での磐田残留決定は、浦和に勝って、甲府、新潟、名古屋のいずれかが負けたケースになる。引き分けた場合でも、新潟、名古屋のどちらかが負ければ決まる。



