J1第1ステージ王者の鹿島は22日、翌日に控えたチャンピオンシップ準決勝(対川崎F、等々力)に向けた最終調整を茨城・鹿嶋市内で行った。早朝に福島県沖を震源とする最大震度5弱の地震があり、クラブハウスのある鹿嶋市内は震度4を観測。ホームタウンの1つで、隣接する神栖市の港では10センチながら津波も観測された。その中で、大きな被害はなく予定通り行われた練習では、セットプレーを入念に確認して決戦に備えた。

 雰囲気の良さが笑顔にあふれる練習を見届けた石井正忠監督(49)は「思っていた通りの準備ができました」と納得。昨年10月に、G大阪に3-0で完勝して優勝したナビスコ杯の時と状態を比較し「あの時に近い形、雰囲気です」と自信を見せた。

 主将のMF小笠原満男(37)も「ばっちりです」と言い切った上で「このクラブはタイトルを取って強くなってきたチーム。タイトルを取った者にしか分からない。より強くなるために、まだまだタイトルが必要」。通算18冠につながる決勝進出へ、まずは川崎Fに勝つ覚悟を口にした。