Jリーグのチャンピオンシップ(CS)決勝に進んだ鹿島に頼れる男が帰ってきた。チームは26日、3日後に迫った浦和との決勝第1戦(カシマ)に向け、鹿嶋市内で約1時間半の練習を行い、右足第5中足骨を痛め、戦線離脱していたMF柴崎岳(24)が全体練習に復帰した。

 10月22日のリーグ第15節東京戦を最後に、戦列を離れていた“鹿島の心臓”が、約1カ月ぶりにチームの輪に戻った。1日のオフを挟んだ練習再開のこの日、ダッシュや対人練習を含めたフルメニューを消化。笑顔こそなかったもののピッチを軽やかに駆け回り、痛みや状態について「大丈夫です」と普段通りのポーカーフェースで淡々と話した。

 浦和戦ではベンチ入りの可能性が高いが、日本代表MF永木は「刺激を受ける」とポジション争いも歓迎。DF昌子は「ガク(柴崎)の存在は大きい。戻って来てくれるのはでかい」と喜んだ。18冠を狙うチームに大きな戦力が戻ってくる。