5位京都が7年ぶりのJ1復帰を逃した。0-1の後半45分、ゴール前でDF菅沼駿哉(26)のヘディングを途中出場のFW有田光希(25)が右足で合わせて決めた。土壇場で同点に追い付いたが、勝ち越すことが出来ず、ドローの場合による規定でリーグ戦で下位だった京都の敗退が決まった。

 主将のGK菅野(すげの)孝憲(32)は「あっという間の1年だった。気持ちを前面に出してもうちょっと冷静になれれば良かった。目の前の勝負に勝てていないのがPOで負けてしまう原因」と分析。FWエスクデロ競飛王(せるひお、28)は「今日は11人がゲームに入った時にどん引きしていた。11人全員がミスを犯した。僕やすげさん(菅野)ベテランが気付かずにズルズルいってしまった」と、自らを責めていた。

 山中社長は、今季1年を振り返って「若い子は成長してくれた。吉野(恭平)はタテパスがもっと良くなったし、堀米(勇輝)もドリブルがうまくなった。(理想に)だいぶ近くなってきたけど、精神的に幼い部分がある。毎回、今日のように気が入ったゲームができていれば」。野口強化部長は「勝負どころで結果が出なかった。(勝負強い)アントラーズ(鹿島)みたいになれれば」と、来季こそJ1復帰に向けて、J1でチャンピオンシップ決勝に進出した強豪をお手本にしていくと話した。