クラブW杯にJリーグ王者で初出場の鹿島(開催国枠)は今日11日、アフリカ代表マメロディ・サンダウンズ(南アフリカ)との準々決勝に挑む。今季チーム2位の8得点で年間優勝に貢献したFW土居聖真(24)は、昨季初出場したアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で6戦3得点した外国勢キラー。10日、大阪市内での前日練習後、人気アイドル嵐の相葉雅紀似の甘いマスクで、4強に導くゴールを誓った。

 優しげな目元に、さわやかな笑み。土居は準々決勝を翌日に控えた練習でも、終始にこやかだった。だが、年間優勝を決めるチャンピオンシップ(CS)、クラブW杯開幕戦では、好機を逸し、無得点と胸中は悔しさでいっぱいだ。「得点が取れてないけれど、チームが勝てればいいと思うようにしている。でもFWなので、やっぱり得点を取りたい。(金崎)夢生君みたいにPK奪っちゃおうかな。FKも蹴るためにボール離さないみたいな」。それほどゴールに飢えている。

 アフリカ勢との対戦は初めてだが、相手の試合映像はチェックした。6月にリオ五輪代表の親善試合で南アフリカと対戦したDF植田からも情報入手。「攻撃には迫力があったが、守備は組織というより個人。ガンガン前にくる感じ」と攻略のイメージは出来ている。海外勢との戦いでは、昨季のACLで6戦3発と結果を出してきた。「日本人より外国人のほうが、ボールウオッチャーになりやすい。そのぶんスルーパスやクロスに対してマークを外しやすい」。力強く髪をかき上げ、うなずいた。

 Jリーグが公式サイトで掲載したCSの「イケメン対決特集」にも柴崎と並んで取り上げられたルックスでもファンを魅了してきた。中学、高校時代には、15、16年と2年連続CM起用数1位に輝いた嵐の相葉似と言われてきた。「国民的アイドルに似ているなんて、おこがましい。でも、ちょっとうれしい。言われて恥じないような結果を出さないと。そのためにはやっぱりゴールでしょ」。狙うはチームの勝利につながるゴール数1位。「鹿島の相葉くん」がクラブW杯でゴールの嵐を巻き起こす。【鎌田直秀】