優勝候補の青森山田が快勝発進も、審判の笛に戸惑った。

 前半7分にMF高橋壱晟(3年)が右足で先制点を決めると、止まらない。23分にFW鳴海彰人(3年)、31分に郷家友太(2年)が決めて3-0で前半を折り返す。後半も勢いはやまず8分にMF嵯峨理久(3年)、28分に郷家がこの日2点目を決めるなど終始圧倒した。

 快勝劇だったがイエローカードが3枚も出された。警告理由は異議と反スポーツ的行為。仲間が激しいプレーで倒された際に高橋が「イエロー(カード)でしょ」と言ったことと、後半8分に嵯峨が得点した後に観客席に走り寄った際に看板に乗ったというものだった。

 黒田剛監督(45)は「ルールならばルールで説明してもらわないと。あいまいすぎる。異議も『次言ったらカード』とか言ってもらわないと。仲間がファウルをもらってのこと。絆があるんだから。いきなりカードというのは配慮が足りない」と厳しい判定に疑問を呈していた。