鹿島に新加入した東福岡DF小田逸稀(18)が、開幕スタメンを目標に掲げた。15日、茨城・鹿嶋市内のクラブハウスで正式契約後、若手を中心とした練習に初参加。鹿島のジャージーを着て「日本一のクラブに入った身が引き締まる思い。東京五輪の代表やA代表を目標にやっていきたいが、まずは鹿島の開幕でスタメン出場が目標です」と言い切った。実現すれば、鹿島の高卒ルーキーでは06年の内田篤人(現シャルケ)以来2人目となる。

 2年時に高校2冠を達成し、鹿島の椎本スカウトから注目された逸材だ。運動量豊富な左サイドバックは「長友2世」とも呼ばれる。同校OBの先輩の存在に「近づいて追いつきたい。体の強さに憧れ、自分も体幹トレーニングを欠かさずにやっています」と背中を追う。利き足が右で、攻撃参加を得意とするプレースタイルも似ている。

 昨季リーグ31試合出場で、天皇杯決勝では先制ヘッドを決めたDF山本、湘南から新加入のDF三竿雄らがライバルとなる。「1対1や空中戦の強さ、攻撃力も自分の武器。左も右もできます」。明日17日のチーム始動から、本格アピールが始まる。【鎌田直秀】

 ◆小田逸稀(おだ・いつき)1998年(平10)7月16日、佐賀県唐津市生まれ。唐津FCで5歳からサッカーを始め、鳥栖U-15唐津-東福岡高。高2で全国高校総体と選手権の2冠。家族は両親と姉、弟。173センチ、69キロ。血液型A。