サンフレッチェ広島の高卒2年目MF森島司(19)が開幕戦で公式戦デビューを飾った。2列目で先発し、84分間プレー。1-0の後半24分には森島が抜け出してGKと1対1になる場面もあったが、シュートは惜しくもポストに嫌われ、初ゴールはお預けとなった。

 上々デビューも本人は「点を決めたかった。90分出たかった」。森島のシュートの直後となる後半26分に同点とされたため「あれが決まっていれば試合も勝てた」と自らを責めていた。

 四日市中央工高の先輩、日本代表FW浅野(現シュツットガルト)が13~15年に背負っていた「29番」を受け継いだ。4人兄弟の三男坊。四日市中央工時代は高1と高3で選手権に出場した。高1でレギュラーをつかみ、高3時はパスセンスが評価され世代別代表にも選ばれた。

 今回はMF柴崎やブラジル人FWアンデルソン・ロペスらが負傷した影響もあり、出番が回ってきた。森保監督は森島に対して「チームの大きな力となってプレーしてくれた。いいポジションでボールを受けていい攻撃を生み出してくれた」と褒め「あとは最後のところで相手が粘り強くやってくる中での判断やクオリティーを上げていかないといけない」と、課題も挙げた。それでも、堂々とプレーし存在感を発揮した。森島にとって大きな第1歩となった。