ガンバ大阪MF今野泰幸(34)が、日本代表復帰即ゴールを記録した。最多入場者数3万4733人を記録したホーム浦和レッズ戦は、後半12分に左クロスを今野が頭で合わせた。豊富な経験を買われて2年ぶりに代表復帰した今野は今季、公式戦8試合3得点と絶好調。長谷部の負傷で危機に立たされた日本の救世主となりそうだ。1-1と引き分けた試合後、今野らは既にW杯アジア最終予選の開催地UAE入りした代表に合流するために日本を出発した。

 超満員の吹田Sが大歓声に包まれた。日本代表に復帰したばかりのMF今野は後半12分、左クロスをドンピシャでヘディングシュート。「本能だった」と無我夢中で飛び込んだ。今季公式戦3点目。同じ代表復帰のMF倉田が得点の起点となり、2人で価値ある1点をつかんだ。

 今季からボランチよりも1つ前の左MFが主戦場。J1通算394試合45得点となったベテランは「(ハリルホジッチ)監督の理想とするサッカーの要求に応えたい」とうなずいた。

 「申し訳なかった」という倉田の不運なハンドで後半ロスタイムにPKを取られ、連勝は2で止まった。それでも下を向いていられない。日本代表は長谷部が負傷し、同じ中盤の今野らの活躍が期待される。「強い気持ちを持たないと日本を背負って戦えないし、ポジションを奪えない。自信はある」と倉田。次は日本のために勝利を目指す。【小杉舞】