鹿島アントラーズは、エースFW金崎夢生(28)の2得点などで4-0と快勝した。

 今大会のアウェー初勝利で、3勝2敗の勝ち点9。同組首位ムアントン(タイ)が3-0でブリスベン(オーストラリア)に勝ったことにより、鹿島の2位以内が確定。11年以来、6年ぶりの決勝トーナメント進出が決まった。

 金崎は「90分通して戦う姿勢は出せて良かった。相手のミスもあってのゴールでしたけれど、自分にとっても大きい。アウェーで勝てない中で結果も出ましたし、こういう試合がもっとできるように頑張りたい」。1得点1アシストだった2月21日の蔚山戦(カシマ)に続くプレーヤー・オブ・ザ・マッチに輝き、笑顔を見せた。

 22日のリーグ、ジュビロ磐田戦の3失点完封負けから中3日。先発はGKクォン・スンテ(32)、MFレオ・シルバ(31)、FWペドロ・ジュニオール(30)の3人を入れ替えて起用した。前半はシュート2本と重苦しい雰囲気が続いた。だが、後半7分にMF土居聖真(24)のシュートを相手GKがはじいたこぼれ球を、金崎が落ち着いて右足で押し込むと、一気に流れを引き寄せた。

 同9分には相手のパスミスを拾ったFWペドロ・ジュニオールがドリブルでゴール前に迫ると、左足で蹴りこみ加点。同22分には相手GKのクリアミスを奪った金崎が右足で豪快にネットを揺らした。終了間際にはMFレオ・シルバが右足でミドルシュートを決めてガッツポーズ。今季新加入の外国人も、エースに続いた。

 5月10日の最終節では敵地で1-2と敗れたムアントンとホームで対戦する。勝てば1位突破も決まる。