鹿島アントラーズは27日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で6年ぶりの決勝トーナメント進出を決めた蔚山戦(4○0)から一夜明け、韓国から成田空港に帰国した。

 後半7分の先制点など、2得点で勝利に貢献したFW金崎夢生(28)や主将のMF小笠原満男(38)らも、時折笑顔を見せるなどリラックスした表情。16強進出を知ったのは、前日26日の試合後に宿舎に戻った食事中だった。スタッフが首位ムアントン(タイ)が、ブリスベン(オーストラリア)に3-0で勝ったことを伝えた。

 石井正忠監督(50)は「ホッとはしましたね」と初制覇に挑む第1関門突破に安堵(あんど)の表情を浮かべたものの、来月10日の最終節ムアントン戦(カシマ)に向けては、「ホームゲームなので、しっかり勝って終わることが目標」と1位突破への強い決意を明かした。出発前のホテルや機内では、すでに相手の試合映像などをチェックし、次への戦いの準備を進めている。アウェーでは1-2で敗れているだけに「勢いに乗せてしまわないように、攻撃力を抑えるところ。特に前半に失点をしない形が大事」とポイントを挙げた。

 決勝トーナメント1回戦は来月23日、30日にホームアンドアウェー方式で行われる。E組の鹿島は、最終節でムアントンに勝って1位通過ならG組2位と対戦。引き分け以下で2位となった場合はG組1位と対戦する。G組は広州恒大(中国、勝ち点9)、水原(韓国、同8)、川崎フロンターレ(日本、同7)に決勝トーナメント進出の可能性がある。【鎌田直秀】