経営難でJリーグから最大6億円の融資を受ける来季J2の大分が11日、大分市内で再建方針の概要を発表し、来年1月末で9億1600万円に達する見込みの実質債務超過額を4シーズン後の2014年1月末までに解消する計画を示した。J1復帰には融資完済と債務超過解消が条件のため、来季だけでなく短期間での再昇格を事実上断念し、J2で経営改善を図る。

 再建方針にはシーズンチケットの販売数倍増を目指すことや、露出効果が高い発光ダイオード(LED)看板を導入して広告スポンサー増を狙うことなどが盛り込まれた。また今季は10億4000万円だったトップチームの人件費を来季は5億4900万円に削減し、その後は3億円台まで圧縮する。13日に立ち上げる支援組織「大分トリニータを支える県民会議」(仮称)を経て、再建計画としてJリーグに提出する。融資の返済は3年以内を求められている。