え、罰ゲーム?

 大宮の張外龍監督(50)が、アイコンタクト強化の珍練習を発案した。グアム合宿7日目となった、2日の午後練習。フォーメーションを組んでのサイド攻撃練習の最中に、選手を急きょ集めた。輪がとけると、全員の顔の下半分が、白いマスクに覆われていた。選手たちはそのままの姿で、クロスに頭から飛び込んだり、パス交換からシュートを放ったりした。

 心肺機能強化のために、プロボクサーが走りこみの際に着用する例はある。だが指揮官は「違う違う。試合になったら、攻撃の意図を口に出していたら、DFに読まれてしまう。アイコンタクト強化のためにマスクをさせているんだ」と真意を説明した。マスク着用でも、いつもと変わらず豪快なシュートを連発したFWラファエルは「サッカーは毎日興味深いことが起きるものだが、それにしても今日のマスク着用の練習は面白かった」とニヤリ。「アイコンタクト強化の成果を、ぜひさいたまシティ杯(水原戦=13日)で試してみたい」と実戦を心待ちにしている様子だった。