仙台から大宮への完全移籍が発表されたDF和田拓也(23)が11日、仙台市内で行われた青学大との練習試合(45分×2本)に出場した。仙台での“ラストゲーム”はボランチとしてフル出場。

 「特別な気持ちで臨んだんですが、内容が伴わなかった」と苦笑したものの、2本目にはクロスで同点ゴールを演出。試合も2本合計4-2で勝利した。

 左サイドバックのレギュラー候補として今季東京Vから加入したが、リーグ戦出場はわずか4試合。大宮がボランチとして評価してくれていると聞き、心が動いた。「仙台ではボランチとサイドバックの両方できるということを評価してくれたけど、チーム事情でサイドバックの出場が多かった。ボランチで勝負したかった」と経緯を振り返る。

 クラブの次世代を担うと期待をかけていた仙台手倉森誠監督(45)からは「こういう形が理想ではないが…」と苦渋の決断であることを明かされたという。9月21日には古巣となる仙台戦が控える。「ここで活躍できなかった悔しさはある。気持ちよく送り出してもらえたので、活躍することが恩返しになる。仙台戦までに出られるように頑張ります」と誓っていた。