<J1:鹿島5-1広島>◇第18節◇2日◇カシマ

 優勝争いに踏みとどまりたい4位鹿島と5位広島が直接対決した。先制はホームの鹿島。前半9分、MF柴崎岳(22)のパスを受けたMF中村充孝(23)が、中央から右サイドのMFカイオ(20)にパス。これを受けてすぐ右足を振り抜き、ゴール左に流し込んだ。4月26日の前回対戦でも先制点を挙げたカイオが、再び口火を切った。

 その後も鹿島が主導権を握る。ボール保持率を高めて敵陣に攻め込むが、MF土居聖真(22)がGKとの1対1を外したり、FWダビ(30)がシュートを決め切れないなど、惜しい場面はあっても追加点は奪えない展開が続く。対する広島は26分、CK崩れの右クロスにDF水本裕貴(28)が頭で合わせたが、GKに阻まれた。鹿島1点リードで前半は終了した。

 追いつきたい広島は、後半開始と同時にFW佐藤寿人(32)に代えてFW皆川佑介(22)、MF山岸智(31)に代えてMFミキッチ(34)を投入。勝負に出ると、10分に実を結ぶ。ミキッチの起用で右から左サイドに回ったMF柏好文(27)がゴール前に走り込み、中央のMF石原直樹(29)からのパスを蹴り込んで同点にした。

 リーグ再開後、勝ちがない鹿島は後半18分にMFルイスアルベルト(30)を投入。柴崎をトップ下に上げ、攻撃を活性化した。すると3分後、攻め上がったルイスアルベルトが右足で決勝弾。その後もDF西大伍(26)が左CKに直接ボレーで合わせるスーパーゴール、柴崎のラストパスを受けたダビ、お返しにダビのパスを受けた柴崎が決めるなど一挙4点。今季最多得点で4位を守った。