<J1:鹿島1-0甲府>◇第20節◇16日◇カシマ

 首位鳥栖と勝ち点4差の鹿島が、ホームに14位甲府を迎え撃った。

 先制は鹿島。ボランチ柴崎岳(22)の目の覚めるような一撃だった。試合開始19秒、センターサークル付近でこぼれ球を拾うと、ゴールから約35メートルの位置で右足を振り抜いた。これが無回転でゴールマウスを襲い、相手GKが全く目測できない軌道となる。右から左へ曲がりながら突き刺さるスーパーゴールが生まれ、鹿島が先手を取った。柴崎はこれが今季5点目だ。

 いきなり追う展開になった甲府も、チャンスをつくる。前半14分、FWクリスティアーノ(27)の左クロスからフリーのMFジウシーニョ(30)が頭で合わせたが、ゴール上に外してしまった。その後は鹿島のFWダビ(30)が、古巣相手に長短の惜しいシュートを放つ場面もあったが、1-0で折り返した。

 後半戦は甲府が攻勢を強めた。途中出場のMFMF下田北斗(22)が17分に左足でシュート。さらに26分、再び下田が狙う。右のスローインからFW盛田剛平(38)の頭経由で中央に落ちたボールにフリーで右足を合わせたが、鹿島GK曽ケ端準(35)の好セーブに遭い、阻まれた。

 その後、両チームに得点は生まれず、MF柴崎の19秒弾が決勝点となった。鹿島が今季2度目の3連勝とし、4位をキープした。