けがのためU-23日本代表の対アンゴラ代表戦(27日、国立)メンバーから24日に離脱した、J1清水MF本田拓也(22)が25日、チームに再合流。三保グラウンドで軽いランニングなどを行った。23日のナビスコ杯東京V戦で右臀部(でんぶ)を痛め、今回は大事を取っての離脱となった。今後はリーグ大宮戦(30日、日本平)出場へ向け、調整を続けていく。

 U-23日本代表から離脱した翌日、本田は早くも三保グラウンドで始動していた。軽いランニングを終えると「今は少し痛いけど大丈夫。そんなにひどくないと思います」と、笑顔で気丈に振る舞った。

 東京V戦でクリアした際、右臀部(でんぶ)に「ピリッときた」と痛みを感じた。翌24日に同代表に合流し、練習にも参加した。だが、その後の検査で、27日のアンゴラ代表戦出場は厳しいと判明。その夜、部屋に来た同代表の反町監督に「今回は無理するな。Jリーグもあるし、無理してひどくなった方がだめだから」と言われたという。納得はしたものの「招集があるなら全部行きたいし、試合も出たい。全部出てアピールしたい。いろんな選手が出ているし、いつ外れるか分からないですから」が本音だった。

 そんな苦い経験をも、決して無駄にはしない。この日もアイシングをしながら、自主的にウエートトレーニングを行った。経過次第になるが「大宮戦に出たい。気持ち的には(26日)の練習から出たい」と、力を込めた本田。今回の悔しさを30日の大宮戦で晴らすべく、調整を続けていく。【浜本卓也】