磐田が、守護神とともに守り勝つ。東京V戦から一夜明けた3日、主力選手は磐田・大久保グラウンドでランニングなど軽めの調整で終えた。5日には、連勝で調子の上がってきた浦和(エコパ)と対戦。戦列復帰の可能性がある元磐田の高原直泰(28)ら強力FWを擁する強敵に対し、GK川口能活(32)は守備陣の踏ん張りで勝ち点3を奪うことを宣言した。

 浦和からの2季ぶりの勝利は、守備陣にかかっている。「僕らはまだ発展途上のチームだし、今はまだ、守りが頑張らないと勝ち点を拾えない状況。僕らが何とか頑張って勝ちたい。やりたい攻撃サッカーの追求はもちろん大事だけど、勝たないと自信はついてこないですから」。浦和を「マンモスチーム」と評した上で、川口は自らに言い聞かせるように話した。

 楽しみな対戦も待っている。浦和戦では、かつて磐田にいた高原が復帰する可能性も出てきた。対戦が実現すれば、川口が横浜にいた01年7月7日以来、2464日ぶり。その最後の一戦では、高原のVゴールで敗れている。「タカも休養して良い状態でしょう。Jリーグでの対戦は久しぶりですし、嫌な選手だけど楽しみです」と待ち望んだ。

 内山監督は「ウチらはチャレンジャー。前頭筆頭ぐらいが、横綱に挑むんだから」と謙虚さを貫き「相手の個に対して、いかに数的優位をつくれるかです」と、選手の踏ん張りに期待した。その踏ん張りを支えるべく、守護神が浦和の強力FW陣をゼロに抑える。【今村健人】