鹿島MF小笠原満男(29)が左足に爆弾を負った。2日の新潟戦で左太ももを負傷。関係者によると肉離れの一歩手前の状態で、5日の千葉戦に向けた4日の最終調整も午前は筋トレ、午後は同個所の治療にあてた。ケガの程度を聞かれると「痛みは全然ないです。出られますよ」と強気な姿勢だったが、クラブ幹部は「(出場は)微妙だ。普通の診断通りなら出られない」と厳しい見通しも口にした。

 9日にはACL1次リーグのヤマ場、北京国安戦、13日にはライバル浦和戦を控えているだけに、強行出場にはリスクを伴う。だが13連勝の立役者で中盤の攻守の要が欠場となると、MF本山も出場停止のチームにとってはさらに大きな痛手だ。小笠原にとって千葉戦は誕生日と節目の一戦。03年のバースデーゲームとなった柏戦では得点をマークしている。「すごい情報を調べてますね。今年も?

 僕は守備の人ですから」。悲愴(ひそう)感を感じさせない笑顔で話した。