<J2:岐阜5-1福岡>◇第7節◇12日◇レベスタ
今季から参入した岐阜に逆転負け、しかも福岡を指揮して56試合目で最多の5失点は、リトバルスキー監督(47)から冷静な記憶力さえも奪っていた。「失点で覚えているのは1点目だけ。失点状況のメモや、交代選手の名前を書いているうちに次から次へ入れられて、覚えていないので、失点については話せない」。後半11分に同点とされ、1分後に勝ち越され、14、16分に追加点と、5分間で4点を奪われた。終盤の38分にもゴールを許し、J1だった06年8月23日東京戦以来、J2では03年11月8日川崎F戦以来の5失点。指揮官は「後半10分まで良いサッカーができていたのに、理解しがたい状況だ。チームもショックを受けている」と肩を落とした。
先制後、2分間で2点を失った前節徳島戦と全く同じ展開に、選手から出る言葉は、ほぼ同じだった。「1点目を失った後、まだ同点なのに切り替えられなかった」(DF中島崇典=24)。「戦術どうこうよりも気持ちの問題。中盤、FWとの連動も崩れ、全部悪い方向へいった」(DF長野聡=25)。「1点取られた後に、自信を失ってしまう。反省は終わってからすれば良いのに、点を取られるたびに動揺したら、すべてが台無しになる」(GK吉田宗弘=33)。次節はホームに、現在負けなしの鳥栖を迎える。キャプテン布部陽功(34)は「こういう時は個々の力や、持っている質が急に落ちることがある。そうならないように、選手同士で話したい」と、不振からの脱出を誓った。福岡にとって眼前の敵以上に厄介な、心の敵が立ちはだかった。【佐藤千晶】




