<J1:磐田2-1千葉>◇第8節◇26日◇フクアリ

 J1磐田はFWジウシーニョ(24)の2発で、千葉に2-1で逆転勝ちした。前半終了間際に同点ゴールを決めると、後半12分に頭で逆転弾。チームをリーグ戦4試合ぶりの勝利に導いた。

 嗅覚(きゅうかく)が、さえ渡った。1点を追う前半終了間際。ジウシーニョは前にいたFW万代を見るや、誰もいないファーサイドに走った。MF西からのクロスにフリーで合わせて同点。後半12分にもマークを振り切り、MF河村の左クロスに頭を合わせて逆転弾をたたきこんだ。4試合ぶりの勝利に導き「相手が見えない後ろから入り込むのは好きなんだ。ジュビロは長い間、勝利がないというのはあってはならないこと」と喜びを爆発させた。

 ナビスコ杯を含めて7試合連続で勝ちがないアウェー千葉戦。さらに、負ければ降格圏内の16位に落ちる、大事な一戦だった。これで今季通算5得点目。暫定ながら、得点王争いで首位タイに躍り出た。「ゴールもうれしいけど、決めて勝ったことがうれしいんだ。でも次の試合(29日に京都戦)がある。今からもう、切り替えるよ」。助っ人は、頼もしく笑った。【今村健人】