千葉クゼ監督6日浦和戦負ければ辞任へ
千葉のヨジップ・クゼ監督(55)が、辞意を周囲に漏らしたことが4日、分かった。就任1年目の今季、10試合勝ちなしで勝ち点2の最下位に低迷していることの責任を痛感。6日の浦和戦(埼玉)で負ければ、クラブに辞任を申し入れる運びとなる。今季開幕前に代表クラス5人を移籍で失い、マイナスからのスタートだった千葉が、指揮官交代を強いられることになる。
クゼ監督が開幕10戦勝ちなしの低迷に、気持ちを固めた。同監督に近い関係者によると「浦和戦で負けると、クラブと去就を話し合うことになる。監督は覚悟を決めているようだ」という。悔いを残したくないのか、この日の練習後、同監督は「今までガンバ、フロンターレ、鹿島といった強敵とやる時は守備的にやったけれど、浦和戦は超攻撃的に戦う。1トップ2シャドーを考えている」と明かした。
同監督は就任当時「若手を起用しながら、勝つチームをつくる」との目標を掲げた。しかし現実は甘くなかった。主力5人が抜けた穴は予想以上に大きく、開幕から2カ月間まったく勝てなかった。「若手は、チームがいい状況でいい結果の時に出た方がベスト。不動のレギュラーが8人くらいいてこそ、若手ものびのびできるけれど、今のチームはそういう状態ではない」。故障者続出などで、毎試合先発が変わる「猫の目イレブン」のチーム事情を悔やんだ。
理想と現実のギャップに悩む日々だった。ほかのチームと比べると、明らかに落ちるチーム力は、同監督の手腕だけではどうしようもできない。マンマークを徹底させたオシムサッカーを進化させた「マンマーク+スペースを消す守備」を浸透させようとしたが、逆に迷いを生じさせた。「勝てないのは、ほかのチームとの実力が違いすぎるから」と、選手個々の能力を問題視した発言をしたこともあった。
ある主力選手は「近いうちに監督が辞めるという話は聞いたことがある。でもやるのは選手だし『こういう話が出たから勝てない』は言い訳にならない」。浦和戦に負ければ、クゼ監督がフロントに辞任を申し入れるとみられる。現段階で後任は探しておらず、内部昇格などで中断までの2試合を戦うことになりそうだ。
[2008年5月5日8時55分 紙面から]
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